代表者インタビュー


イントロン株式会社

代表取締役社長

   増子 治樹


~プロフィール~
尊敬する方:世の先輩経営者
好きな場所:自然が豊かな場所
星座:てんびん座
趣味:キャンプ

この職業と関わることになったきっかけは?

エントは調剤薬局が主体のイントロングループが運営しており、平成30年4月に川越で1号施設をスタートしました。調剤薬局は川越を中心に現在全国で約50店舗を構え、社員総数約250名の会社です。調剤薬局を運営する会社がなぜ、児童発達支援事業に乗り出すことになったのか?
実は妻の弟がダウン症なんです。妻と付き合っていた学生時代から、よく彼女の小さな弟も一緒に過ごしていたんです。彼はダウン症の影響で、難聴の症状があり、言葉が喋れないんです。ダウン症の子供でも、子供のうちに訓練をすれば喋れるようになるんですが、弟の場合は専門的な訓練を受けるチャンスがなく、言葉が喋れなくなってしまったのです。そんな時、弟の難聴の治療をして頂いていた難聴の専門家の先生から、児童発達支援事業のお話を聞かせて頂きました。先生はボランティアの範囲で、聴覚や言語に障害を持つ子どもに支援をしてくださっていたのですが、これを本格的に事業としてやってみないかとのお話でした。訓練と支援を子どもからできたら、話したり聞いたりできるようになる可能性は高い。なにより、子どもを育てるのに精一杯で、教育ができないことで自分を責めている家族の心の支援にもなる。自分の経験にも重ねてそう思いました。調剤薬局との両立ができるだろうか?と悩みましたが、自分の使命なのではないかとの想いで新規事業として始めることとなりました。

 

 イントロングループへの入社から現在までの道のり

大学を卒業後、希望していたスポーツ系の出版社への就職が決まっていたのですが、当時お付き合いさせて頂いていた女性(現在の妻)のお父さんが経営している会社(イントロン)に誘っていただき、悩んだ末にイントロンに入社を決めます。
これは悩みましたよ。私の希望する道とは違いますし、娘の彼氏が入社するなんて、どんな逆風が吹くのだろうと…。相当な覚悟を持っての決断でした。いろんな意味で(笑)
入社後は最初から覚悟していましたが、親戚だからといって特別扱いは一切ありません。ごみ処理や店舗への荷物配達などの雑務でも何でも、とにかく与えられた仕事に必死で取り組んでいました。社長はとにかく厳しくて、いつも叱られていましたね。この下積み時代があったから、現場の社員の気持ちが分かります
然とこの会社のかじ取りは自分がやらなければ思うようになっていましたね

 

スタッフにはどういう思いを持たれていますか?

イントロングループ全体に言えることですが、私は、この会社で働くことによって社員一人ひとりに幸せになってもらいたいという思いを強く持っています。社員は全員、私自身が面接をするので顔も名前も覚えていますし、ずっと一緒に働きたいと思う方に入社して頂いています。
先代の社長から仕事を引き継いでいく中で私も大切にしてきたのは「いつも現場とともにいる」という意識です。書類を届けに行くとか、設備が壊れたときとか、なにかきっかけさえあればすぐに店舗に出向いてみるようにしています。
こうして店舗を訪問すると、少しだけでもみんなと直接会話できます。はたらく社員の声を私自身が聞くこともできますし、私の感謝の気持ちを伝えることもできる。わずかな時間ですが、それぞれ違う場所でも同じ時間で一緒にはたらいているということが実感できるんです。
時代の流れから仕事はどんどん便利になっていくでしょうが、いつまでも現場に心を留められるように、何らかのかたちで常に関わっていきたいですね。
ほかには特別なことはしていません。取り組まなくても良いくらいの関係が社員同士で築いていけたら一番良いと思っていますので、社内の風通しの良さは残して、何か問題があればすぐにその場で解決に取り組むようにしています。

 

休みの日は何していますか?

最近、キャンプにかなりはまっています。
休みが取れたら、すぐに秩父や群馬・新潟あたりにとんでいきます。今年はお正月に軽井沢に行ってきました。真冬に氷点下のキャンプなんて信じられないでしょう?テントも3種類持っていますし、マキ専用のカマドやダッジオーブンで料理もします。夏は社員とも行きますよ。キャンプ場の隣の海に行ったり、遊園地に行ったりして行動できるのもキャンプのひとつの楽しみなんですよね。
普段の休みの日はスーパー銭湯によく行きます。家族と予定が合わないときは独身のスタッフに声をかけて飲みにいったりもします。湯船にゆっくり浸かるのも良いですが、私はサウナ派なんです(笑)。とにかくサウナで汗を流すのが爽快で、3セットは欠かせないですね。

 

 最後に会社の「これから」について教えてください

先ほどもお話しましたが、できるだけ多くの子どもたちに「聞こえる」「話せる」というあたりまえの幸せを手に入れてもらえるように、この事業を展開していきたいんです。国の事業としても、今後拡大していく方向にあるので、我々ができる限り事業を展開していきたいと思っています。まずは川越で2店舗を秋ぐらいにやりたいと思っています。そして今期中に上福岡にも展開したいと考えています。今後は県内に10店舗展開していきたいと考えています。
はたらく人も、利用者様も、お取引先も、利用者様も、エント(イントロン)に関わった全ての人々が幸せになってもらえるような会社をつくりたいと願っています。そして、私と一緒にはたらく社員にはしっかりついてきて欲しいですし、お互いに信頼し合える関係を持続するのが私の責任だと心に誓っています。
一人ひとり、私が面接して採用した社員には、その仕事を全うできるように寄り添っていくつもりです。人生にはさまざまなシーンがあります。出産した後でも元通りの仕事につけるような仕組みも用意してありますし、社員の状況に合わせてさまざまなはたらき方を受け入れて、ずっと一緒に歩んでいきたいですね!